「看護師として長くキャリアを積んできたが、体力的に厳しくなってきた」「いつまで看護師として働けるか分からない」看護師であれば、誰しもがそのような悩みを抱えることがあるでしょう。
特に病院で勤務している方や、夜勤がある職場だと年齢的な問題から体調管理も難しくなってきます。
看護師の資格は一度とれば一生有効です。働こうと思えばいつまでも働き続けることができますが、現実は難しいでしょう。少子高齢化に伴い年金の受給も十分にできるか分からない現代では、リタイア後の金銭面の不安はかなり大きな問題となってきます。
金銭的な不安を払拭するためにも、定年後も自分に合った職場で働き続けることが重要になります。
そこで今回は、看護師の一般的な定年についてと、体調や看護師としてのスキル・キャリアなどを総合的に見たうえでの看護師の本当の定年についてを考えていきたいと思います。
目次
1看護師は何歳から何歳まで?
2看護師の定年
3定年後も看護師で働くことはできるの?
4定年後も看護師として活躍できる場所
4-1同じ職場
4-2クリニック
4-3企業・保育園・幼稚園
4-4介護施設
4-5訪問看護
5看護師が定年退職後の再就職のために今からやっておきたいこと
6まとめ
看護師は何歳から何歳まで?
看護師は何歳まで働けるのでしょうか?
日々の業務や夜勤などの関係から長期的に働くことが難しいのでは?と考えがちですが、看護師は年功序列の風潮がいまだに強く、部長や師長、係長、主任といった役職に就いている方々はほとんど高齢です。
平成30年の厚生労働省の調査によると、60歳以上の看護師の数は合計で89,214人もいます。
というのも、看護師の資格は一度取得すればなくなることはないため、勤務先の病院の規則によっては体力が続く限り働き続けることが可能なのです。
むしろ、年齢を重ねることにより看護に関わるスキル・知識が身につくほか、今までの経験から患者さんと深くコミュニケーションがとれ、信頼されるようになるでしょう。
そのような点が評価され、役職に就いたり特別なポジションを得られたりすることが多くあります。
看護師の定年
体力が続く限り看護師として働くことは可能ですが、実際は各病院や企業の定年に対する規則があります。
高年齢者等の雇用の安定に関する法律(高年齢者雇用安定法)の第8条と第9条によると、
・定年は60歳を下回ることはできない
定年を定めるのであれば、
・定年を65歳まで引き上げる
・65歳まで継続雇用できる制度を設ける
・定年制度を廃止する
上記の措置をとらなければならないとされています。
つまり、看護師に限らずではありますが一般的な定年は65歳ということが分かります。
定年後も看護師で働くことはできるの?
65歳を過ぎても体力的な余裕がある、もしくはもっとナースとして成長したいという方や、年金だけではお金の心配が強くまだ働き続けたいという方もいます。
看護師という職業はそんな状況の方に非常にメリットがある職業の一つです。
現代では、少子高齢化に伴い高齢者の入院は多くなっているのに対して看護師の数は圧倒的に不足しています。退院先の介護施設等も不足しており、人手不足の業界であることに間違いはありません。
そのため、看護師には需要があるほか、定年を迎える年齢の看護師にはそれなりの知識・スキル・経験があるため重宝される職場もあります。
定年後も看護師として活躍できる場所
では、定年後も看護師として働ける職場にはどのようなところがあるのでしょうか?
規則や法律上は働けるとはいえ、65歳を過ぎると体力の維持や体調管理も難しくなってきます。
そんな中でも働きやすいおすすめの職場を5つ紹介していきます。
同じ職場
現在働いている職場で一度退職して再就職するという再雇用契約を結ぶ働き方です。
慣れた環境、慣れた作業なので新しいことを覚える必要がなく、長年培ってきた人間関係や職場での地位をそのまま引き継げるのが大きなメリットです。
ただ、今まで通りの労働力を求められることも多く、体力的には少し厳しい場面も出てくるため、「夜勤はなしにしてもらう」「勤務時間を減らしてもらう」などの条件をしっかりと確認していく必要があります。
クリニック
地元の小さなクリニックで働くという働き方もあります。
クリニックの場合夜勤はなく、急患の対応などもする機会はほとんどないため体力的な問題はクリアできます。
特に眼科や皮膚科、産婦人科などは体力をさほど必要としない場合が多いのでおすすめです。
企業・保育園・幼稚園
企業の社員や園児の健康を管理していくという働き方です。
この働き方の特徴は「健康な人」を対象に、疾病予防や健康管理に重点を置く働き方なので、体力を必要としません。
ただ、現役の看護師として培ってきた知識やスキルを活かすというよりは保健師的な側面が大きい働き方になるので、苦手意識を感じる方も一定数いるようです。
介護施設
介護施設の看護師として働く働き方も選択肢の一つです。
施設での勤務は少し忙しそうな印象もあるかもしれません。しかし、特別養護老人ホームでの看護師の仕事は採血や与薬、その他褥瘡の処置などが主で、体力を使う仕事は介護スタッフが主となって動いてくれます。
夜勤等を求められることもありますが、交渉次第では勤務時間も調整することができます。
訪問看護
定年後働く職場として一番おすすめしたいのは、この訪問看護です。
訪問看護では急患などの対応はほとんどないですが、病棟などで培ってきた知識やスキルを発揮しながら定年を迎える体力でもこなせる仕事量であることが多いです。
さらに、訪問看護師として一番求められる「対象者の理解」において経験年数は強い武器となります。
経験年数の浅い看護師では気づきにくい本音を察しながら関わることができるため、業界としても求められている人材となります。
看護師が定年退職後の再就職のために今からやっておきたいこと
定年後の再就職へ向けて今からやっておくべきことは大きく、「自分なりの体調管理方法の確立」と「健全な人間関係の構築」の2点になります。
やはり定年後に一番のネックとなるのは体力・体調です。夜勤をしないにしても、年齢的な問題から体調を崩しやすいことは事実です。
そのため、仕事に穴を空けないためにも自分の中での体調管理の方法を確立しておく必要があります。
また、同じ職場で働く選択肢があるのであれば人間関係にも注意しなければいけません。
若手のスタッフから悪い印象を持たれていれば再就職が難しい可能性もありますし、お互いにストレスの要因となってしまいます。
そうならないためにも、今の段階から気を使って人間関係を構築していく必要があります。
まとめ
看護師の資格は一生ものです。
自分の管理や職場選びを工夫すれば、一般的な定年の65歳を過ぎても十分働くことができ、老後の資金問題の解決にもなり不安の減少にもつながります。
ただ、夜勤をしない・時間の制限がある・定年を過ぎているという点で、給料や待遇という点で少し厳しい条件をのむ必要が出てくる場面も出てきます。
交渉次第ではありますが、その条件が難しいという方であれば、訪問看護への就職を考えてみると良いでしょう。
訪問看護への就職は、求められている人材×看護師としてのキャリアを活かせるという点で年齢やキャリアを尊重してくれるところが多いので非常におすすめです。
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