看護師の仕事ときくと、慌ただしくバタバタとした現場で臨機応変に対応する能力が必要であるとイメージする人が多いことでしょう。
もちろん、看護師の仕事にはそのような対応力が必要となりますが、バイタルサイン測定や採血など、意外とルーチン化されている業務もあるのです。
今回は、訪問看護におけるルーチンワークの特徴と、ルーチンワークをより効率化するための方法について解説します。
目次
1そもそもルーチンワークとは
2ルーチンワークが向いている人・向いていない人
2-1ルーチンワークに向いている人
2-2ルーチンワークに向いていない人
3訪問看護にルーチンワークはある?
3-11日の訪問件数
3-2利用者へのケア
3-3記録・レセプト業務
4ルーチンワークを効率化する方法
4-1現在のルーチンを見直す
4-2文章やデータなどの入力に関するテンプレートを作成する
5ルーチンワークの効率化に『iBow』
6まとめ
そもそもルーチンワークとは
「ルーチン」は、「日課」「決まった手順」という意味をもつ言葉で、語源はフランス語の「routine」。
本来は「ルーティン」と発音しますが、日本人が使いやすいように「ルーチン」という言葉が派生しました。
「ルーチンワーク」とは、やることや手順が定着化されている仕事という意味となります。
ルーチンワークには、業務の手順が見える化できること、誰でも同じように作業できるため業務の質を担保できること、業務のミスや漏れを削減できるなどのメリットがあります。
ルーチンワークが向いている人・向いていない人
ルーチンワークには向き不向きがあります。
ルーチンワークが向いている人
ルーチンワークに向いている人の特徴は以下のとおりです。
・同じ仕事でも黙々とこなせる人
・自分のペースで仕事をしたい人
・ルールや指示に沿って働きたい人
同じ仕事でも飽きずに黙々と続けられる人や自分のペースで仕事をしたい人、ルールや指示に沿って働くのが苦ではない人には、ルーチンワークが向いているといえます。
単純作業となったり毎日同じ流れで仕事をしたりといったことが求められるルーチンワークにおいては、「日々変化がある仕事より、毎日安定した働き方がしたい」という人にはピッタリです。
また、病棟などでは急変や緊急入院、緊急検査など予測できないことがたくさん起こり得ますが、看護師のなかにはそのような変化に順応するのが苦手で消耗してしまう人もいることでしょう。
ルーチンワークではそのような大きな変化が少なく、仕事中に動揺したり不安になったりすることが減るため、精神的に安定して働きたい人にも向いています。
さらに、自分で何かを判断したり決定したりすることが苦手な看護師にとっても、仕事の流れやルール、やり方が決まっているルーチンワークは適しているといえるでしょう。
ルーチンワークに向いていない人
一方で、以下のような人にはルーチンワークが向かない可能性があります。
・単調な仕事を繰り返すのが苦手な人
・積極的にキャリアアップを図りたい人
看護師に必要なアセスメント力や判断力、急変対応力などは、緊急な場面を含めさまざまな事例やケースを経験してはじめて身につくものです。
ルーチンワークでは、そうでない仕事と比較するとどうしても日々の仕事内容において変化が少ないため、いざというときの判断力や対応力が身につきにくく、キャリアアップにつながりにくい可能性があります。
また、向上心が強い人も、ルーチンワークを「つまらない」と感じたり、物足りなさを覚えたり、やりがいを感じられなかったりすることがあるかもしれません。
仕事に変化やメリハリ、そして刺激を求める人には、ルーチンワークが向かない可能性があることを覚えておきましょう。
訪問看護にルーチンワークはある?
訪問看護にも、ルーチンワークはあります。ルーチンワークの具体的な例について解説していきます。
1日の訪問件数
訪問看護では、利用者一人あたりの訪問時間や頻度が決定しているため、日によって訪問人数に大きく差が出ることは少ないでしょう。
この点では、ルーチンワークであるといえます。
病棟のように緊急で新しい利用者が入ってくることもほぼないため、急変などがない限りは1日のはじめに立てた業務計画に沿って動くことができ、患者の入れ替わりや急変などに対して苦手意識のある看護師でも働きやすい職場であるといえます。
利用者へのケア
利用者へのケアは医師の指示書に基づいておこなうため、すべてを看護師が考える必要はありません。
医師の指示に沿って個別性に配慮したケアが提供できれば、訪問看護として十分機能するはずです。
提供するケアの内容はもちろん利用者によって異なりますが、同じ利用者であれば毎回のケア内容や手順は似たような形となることでしょう。
例えば、バイタルサイン測定、薬の確認、褥瘡の確認など、確認するポイントやケアの要領はつかみやすいはずです。
少なくとも、病棟にいるような急性期の患者のように刻一刻と状態やケア内容が変化していくことは少ないと考えられます。
記録・レセプト業務
訪問看護記録などの記録類や書類整理、レセプト業務なども、記録や入力する項目がある程度決まっているため、ルーチンワークであるといえます。
ルーチンワークを効率化する方法
訪問看護にもルーチンワークがあることを解説しましたが、ルーチンワークはただただ続ければ良いというものではなく、より良くしていく意識をもつことが大切です。
そうすることで、業務の質やスタッフの満足度を上げていくことができます。
ここからはルーチンワークを効率化するポイントについて解説します。
現在のルーチンを見直す
ルーチンワークを効率化させるためには、まず現在採用しているルーチンワークに不必要な作業が組み込まれていないかを確認する必要があります。
ルーチンワークは、できる限りコンパクトに、そして簡潔にすることが理想的です。
そして、誰がその業務を担当してもある程度同じ流れとクオリティーで仕上がるようなものが望ましいです。
余分な作業や手間のかかる作業が組み込まれていないか、またその作業を省いても仕事が成立するような項目が組み込まれていないかを確認しましょう。
文章やデータなどの入力に関するテンプレートを作成する
文章やデータなどを入力する際にテンプレートを活用することも、ルーチンワークの効率化につながります。
訪問看護でいえば、訪問看護記録の記載時に使えるテンプレートの作成などがこれにあたります。
ルーチンワークの効率化に『iBow』
訪問看護におけるルーチンワークの効率化には、訪問看護専用電子カルテシステム『iBow』の活用がおすすめです。
『iBow』では、訪問看護記録をはじめとする書類作成などの作業において効率化を図ることができます。
バイタルサイン値や観察項目について入力できるテンプレートを用いれば、その分記録にかかる時間を削減することができ、利用者への質の高いケアの提供や業務の見直しなどに時間を充てることができるでしょう。
まとめ
今回は、訪問看護におけるルーチンワークについて、その内容や向いている人・向いていない人、ルーチンワークを効率化するための方法について解説しました。
ルーチンワークは定期的にその内容を見直し、より良いものにしていくことが大切です。
その過程において、人の手だけでは効率化に限界があるため、訪問看護においては 『iBow』の力を借りることをおすすめします。