最近、「クラウド」「クラウドシステム」という言葉を耳にする機会が増えました。実際に、クラウドシステムはさまざまな企業や業界において活用されており、ビジネスには欠かせない存在です。
そこで今回は、クラウドシステムの基本知識や訪問看護にクラウドシステムを導入するメリット・デメリットなど解説していきます。
目次
1 クラウドシステムとは?
2 クラウドシステムの分類
2-1SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
2-2PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)
2-3IaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)
3 訪問看護におけるクラウドシステムのメリット
3-1看護記録の作成の効率化が図れる
3-2看護管理業務の効率化が図れる
3-3レセプト業務の効率化が図れる
3-4直行直帰など多様な働き方が実現できる
3-5コストが抑えられる
4 訪問看護におけるクラウドシステムのデメリット
4-1カスタマイズが難しい
4-2セキュリティに関するリスクがある
5 訪問看護には、『iBow 』の活用がおすすめ!
6 まとめ
クラウドシステムとは?
クラウドシステムとは、ネットワークを経由したさまざまなサービスをいい、メールやオンラインゲームなどがあげられます。従来は、それらのサービスを利用するにあたってハードウェアの購入やソフトウェアのダウンロードが必要でしたが、クラウドが普及してからはオンライン上でのソフトウェアの利用が可能となりました。
そもそもクラウド(クラウドコンピューティング)とは、インターネットなどのネットワークを経由してユーザーにサービスを提供する形態をいいます。インターネット経由で雲の上のシステムを利用するようなイメージから英語の「cloud(雲)」がクラウドの語源となりました。
このクラウドシステムは、訪問看護業界でも注目を集めています。1999年に厚生労働省が「診療録等の電子媒体による保存について」を通知したことがきっかけとなり、国が電子カルテを推進するようになってから、訪問看護業界によってもカルテの電子化が進められてきました。
電子カルテのなかでも、現在はクラウドシステムを利用した電子カルテが主流となっています。
クラウドシステムの分類
クラウドシステムは、主にSaaS、PaaS、IaaSの3つの種類に分類されます。それぞれについて解説します。
SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
SaaSは、ネットワーク経由でソフトウェアやアプリケーションを提供するサービスです。パソコンやスマートフォンなどのブラウザから利用できるため、ソフトウェアの購入やインストールの必要がありません。
マイクロソフトオフィス、GmailやYahoo!メールなどのWebメールなどがこれに当たります。
PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)
PaaSは、アプリケーションソフトなどが稼働するためのハードウェアやOSなどの開発環境(プラットフォーム)をネットワーク経由で提供するサービスのことをいいます。
システム開発者にとって欠かせないサービスであり、Amazonの「AWS」や、マイクロソフトの「Microsoft Azure」などがこれに当たります。
IaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)
IaaSは、サーバーや記憶装置などといった記憶装置のインフラ機能をネットワーク経由で提供するサービスです。IaaS上でサーバー選定やメモリ容量などを自由に構築でき、サーバーアプリケーションを実行するために最適な環境を整えることができます。
訪問看護におけるクラウドシステムのメリット
ここからは、訪問看護においてクラウドシステムを活用するメリットについて解説します。
看護記録の作成の効率化が図れる
多忙な訪問看護業務におけるクラウドシステムを活用した電子カルテを導入することの最大のメリットは、看護記録作成にかかる手間や時間を短縮化・統一化できることであるといえるでしょう。
訪問看護では、利用者ごとに観察項目やアセスメント内容、看護ケア内容などについて細かく記録する必要があり、すべてを一から記入していたのでは膨大な時間がかかってしまいます。
しかし、クラウドシステムの電子カルテを活用すれば、フォーマットの作成や観察項目の選定などが可能であるため、短時間で効率的に記録を進められます。スタッフによる記録の仕方の差も少なくなるため、統一された見やすい記録になるのもメリットです。
看護管理業務の効率化が図れる
訪問看護における電子カルテの活用は、管理者や経営者の看護管理業務の効率化も期待できます。スタッフの勤務管理などをスムーズに行えるため、時間短縮になるばかりでなく、ミスも減ることでしょう。
レセプト業務の効率化が図れる
訪問看護においては、医療保険料・介護保険料請求業務が求められます。
レセプトの内容は利用者や状況によって異なるため、大変複雑ですが、レセプト請求機能が付帯している電子カルテを導入すれば、各種加算や請求額の算定が自動で行えますので、請求業務にかかる負担が大幅に軽減できるでしょう。
直行直帰など多様な働き方が実現できる
紙カルテの場合は、訪問と訪問の間や最後の訪問が終了した後にはステーションへの立ち寄りが必要でした。
しかし、電子カルテを導入しスマートフォンやタブレットなどを上手に活用すれば、訪問と訪問の間などの隙間時間を活用して記録や入力ができるようになり、直行直帰や在宅ワークなど、多様な働き方の実現が可能となります。時間や場所を問わず働けるようなシステムの導入は、働き方改革の一環としても、重要な取り組みであるといえます。
また、電子カルテの導入により端末からの記録が可能となることで、地震や水害などの災害発生時やその他のトラブル発生時にもそれぞれの現場からのタイムリーな情報共有が可能となります。
コストが抑えられる
クラウドシステムは、今手元にあるパソコンなどによって簡単な導入が可能であるため、サーバーや周辺機器の購入などにかかる初期費用を抑えることができます。
それだけでなく、サーバーの維持費や、運用にかかる人件費なども削減できるため、長期的にみれば大きなコスト削減に繋がることでしょう。
訪問看護におけるクラウドシステムのデメリット
訪問看護においてクラウドシステムを活用する際、デメリットが2つありますので、解説します。
カスタマイズが難しい
クラウドシステムにおけるカスタマイズの難しさが大きなデメリットです。
自社独自のシステムの運用ができるオンプレミスと比較し、クラウドシステムではサービス事業会社が提供しているサービスの範囲内でしかカスタマイズができないため、自社サービスに特化した環境を整えたい場合には向かない可能性があります。
セキュリティに関するリスクがある
クラウドシステムではインターネット環境を必ず利用するため、セキュリティ面の不安はぬぐい切れません。
訪問看護においては、利用者の個人情報を多量に扱うため、スタッフの情報管理方法の徹底が求められます。たとえスタッフが管理を徹底していたとしても、第三者による不正なアクセスにより情報漏洩などのトラブルが起こってしまうリスクもあります。
訪問看護には、『iBow 』の活用がおすすめ!
訪問看護においてクラウドシステムを利用した電子カルテを運用するには、メリットとデメリットが伴います。しかし、デメリットを上回るほどの大きなメリットがあるため、ぜひ積極的に活用していきたいところです。
そこでおすすめなのが、訪問看護専用電子カルテシステム『iBow』。『iBow』では、ステーションを経由せずともスタッフ間でスムーズな情報共有が可能です。もちろん、看護管理業務やレセプト業務にも対応しています。
また、クラウドシステムにおいて心配になるのがセキュリティ面ですが、『iBow』では、記録に利用したスマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末には記録データが残らず『iBow』上の専用のサーバーでのみデータが保存される仕組みになっています。そのため、万が一端末の紛失や盗難などが起こっても、情報漏洩を防ぐことができます。
スタッフ一人ひとりに異なるIDとパスワードも設定されているため、カルテの改ざんのリスクもなく、セキュリティ対策は万全です。
まとめ
今回は、クラウドシステムの基本や訪問看護におけるクラウドシステムの活用方法について解説しました。
今後さらに需要が拡大していくであろう在宅医療・訪問看護において、クラウドシステムの活用はもはや必須です。セキュリティ対策が整っている『iBow』を活用し、業務の効率化を図っていきましょう。