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2026年10月25日(日)
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No299.訪問看護で爪を切る必要性は?爪トラブルや爪切りについても解説

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No299.訪問看護で爪を切る必要性は?爪トラブルや爪切りについても解説

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訪問看護で爪を切ることは、健康の支えになったり、気分転換ができたり、日常生活に自信を持って過ごしてもらえたりするので大切です。

「訪問看護で爪を切る理由を知りたい」「爪トラブルのある利用者の爪切りの方法を知りたい」と悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、訪問看護で爪を切る理由、爪トラブルの種類と観察方法、爪切りの仕方について解説します。

<目次>
1訪問看護で爪を切る理由は5つ
 1-1皮膚トラブルの予防
 1-2巻き爪や肥厚爪(ひこうそう)など爪トラブルの予防
 1-3清潔保持・感染予防
 1-4高齢になると自分で爪切りが難しい
 1-5爽快感を得られる
2訪問看護でよく観る爪トラブルの4種類と見極めるポイント
 2-1爪白癬(つめみずむし)
 2-2巻き爪
 2-3陥入爪(かんにゅうそう)
 2-4肥厚爪
3訪問看護で使用する爪切り道具6選
4正しい爪切りの仕方
5ケアにも活用できる『iBow』
6まとめ

訪問看護で爪を切る理由は5つ
爪は視界に入りやすいため、爪が整っていることで気分よく過ごせる方は少なくありません。それだけではなく、さまざまな予防効果もあります。

皮膚トラブルの予防
訪問看護で爪を定期的に切ると皮膚トラブルの予防が可能です。乾燥や皮膚疾患により痒みがあるときに、爪が伸びた状態で皮膚を搔いてしまうと、皮膚剥離などの皮膚トラブルを起こします。皮膚トラブルを起こすと痛みを生じたり創部から感染を起こしたりする可能性があります。

高齢者は体内の水分量が成人と比較して約10%減少しており、口渇を感じにくく飲水量が減少するため乾燥しやすいです。定期的な爪切りも大切ですが、保湿を行い乾燥予防も重要です。

巻き爪や爪白癬など爪トラブルの予防
爪を長期間切らないと、巻き爪や爪白癬(つめみずむし)になる可能性が高まります。巻き爪は、皮膚に食い込み圧迫した状態です。痛みや皮膚トラブルの原因、また靴を履いたときに出血、転倒の原因にもなり得ます。

清潔保持・感染予防
爪を定期的に切ると清潔保持や感染予防が可能です。爪が伸びた状態では爪と皮膚の間に角質がたまり、不衛生かつ悪臭の原因になります。

高齢になると自分で爪切りが難しくなる
高齢になると下記により自分で爪切りが難しくなります。
・視力の低下
・筋力の低下
・姿勢の保持困難
・手先を器用に動かせない

これらが起きている利用者が爪切りを行うと、自分で創傷を作る可能性があり危険です。特に足の爪の場合は、切りすぎると巻き爪や陥入爪(かんにゅうそう)となり、伸びている爪が皮膚に食い込んで炎症を起こすことがあります。

利用者が自ら爪を切る場合は、陥入爪の予防が大切です。まず利用者がどこまで自力で爪を切れるのかを観察し、適宜、適切な切り方を伝えたり援助したりしましょう。

爽快感を得られる
手浴や足浴を行い爪を切ると、爪の見た目がきれいになったり、むず痒さがなくなったり、痛みがなくなったりなど利用者は爽快感を得られます。

利用者の爪を切るときは、爪を切るときのこだわりを事前に確認して行うと利用者の満足度はさらに高まるでしょう。

訪問看護でよく観る爪トラブルの4種類と見極めるポイント
訪問看護でよく観る爪トラブルは、爪白癬、巻き爪、陥入爪、肥厚爪(ひこうそう・ひこうつめ)の4種類あります。

その中でも爪白癬や陥入爪の場合は、医療行為のため資格がないと介入できません。介入した場合は「爪甲除去(麻酔を要しないもの)」として1回60点で算定できます。該当する場合は忘れないようにしましょう。

爪白癬
爪に白癬菌が侵入して、爪が感染した状態です。爪白癬は60歳代の4人に1人が感染しているといわれており、手や足の指に多くある爪トラブルです。

高齢になると入浴の回数が減り、暑いときも寒いときも靴下を履いている時間が長いです。その結果、清潔を保てずに白癬菌が好む湿気が多くなり、その状態が長期間続いて爪白癬となります。

見極めるポイントは4つです。
・爪が黄色もしくは白く濁っている
・爪が肥厚している
・爪がボロボロと欠けている
・痛みやかゆみはない

巻き爪
巻き爪は、爪の端が丸くなり皮膚に食い込んだ状態です。巻き爪が長期化すると痛みや炎症を起こします。

爪は内側に向かって伸びていますが、日常的に指に負荷がかかることで内側に伸びません。しかし、運動不足や長時間の臥床が長期間続くと、指に負荷がかからないため巻き爪を起こします。

見極めるポイントは3つです。
・爪の長さや形状
・痛みや爪の食い込みの有無
・食い込んでいる場合は発赤・腫脹などの炎症兆候の有無

陥入爪
爪が周囲の皮膚に食い込み、痛みや炎症、二次感染を引き起こした状態で足の爪に多いトラブルです。原因の多くは爪を短く切りすぎてしまうことです。爪を短く切ると爪が伸びたときに爪が皮膚に食い込みやすく陥入爪となるのです。

陥入爪になると痛みや炎症を起こし、悪化すると膿が指にたまることもあります。痛みが強いと歩行が困難になる場合があります。歩行が困難になると運動不足となり巻き爪を起こす可能性が高いです。

見極めるポイントは2つです。
・爪を短く切りすぎていないか
・発赤・腫脹・炎症などの感染兆候の有無

肥厚爪
肥厚爪には3種類あります。
・硬厚爪甲(こうこうそうこう)
・爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)
・爪甲下角質増殖(そうこうかかくしつぞうしょく)

・硬厚爪甲
爪が前に伸びず、爪が根元から伸び続け盛り上がるように厚く硬くなる状態です。爪の色は不透明となり、褐色や灰色です。

・爪甲鉤彎症
爪甲が何層にも重なって厚く硬く、表面に凹凸ができて、前方へかぎ状に彎曲している状態です。50歳以上から増加する肥厚爪で、原因は先端が狭いハイヒールや靴の着用です。

・爪甲下角質増殖
爪床と爪甲の間に皮膚の細胞が異常に増殖して蓄積し硬くなり、爪全体が持ち上がって爪が分厚くなる状態です。原因は爪白癬や乾癬です。爪甲下角質増殖が悪化すると爪が剥がれてしまう可能性もあります。

見極めるポイントは4つです。
・爪の色が茶色、灰色、緑色、黒色と混濁していないか
・合わない靴を履いていないか
・爪のケア不足
・外傷の有無

訪問看護で使用する爪切り道具6選
爪切りに使用する道具は6つです。ニッパー、やすり、ゾンデの使用方法を解説します。
・爪切り
・ニッパー
・やすり
・ゾンデ
・アルコール綿
・ビニール袋

・ニッパー
爪切りでは切れない肥厚した爪を切るときに使用します。肥厚した爪の切り方は、刃先を使用して少しずつ削るように切って使用します。

・やすり
爪の形をスクエアオフカットにするときに使用します。滑らかにすることで皮膚トラブルを予防します。

・ゾンデ
爪と皮膚の間の角質を取り除くときに使用します。角質がたまった状態では不衛生であり、角質が硬くなると圧迫し痛みの原因になるため、必要に応じてゾンデを使用しましょう。1回で角質が取り切れない場合は爪を切った後に再度使用して角質を取り除きます。

正しい爪切りの仕方
正しい爪切りの仕方を手順に沿って解説します。爪切りの研修は機会が少ないため参考にしてください。

1.爪の観察をします。

2.爪切りを行う前に手浴や足浴、温タオルで爪の汚れを取り除き、爪を柔らかくしておきます。

3.手浴や足浴後の乾燥防止のために保湿をします。

4.ビニール袋を広げて、爪床と爪甲の間の角質をゾンデで取り除きます。

5.爪の白い部分が2mm残るように爪をまっすぐ切ります。爪を切るときは爪に平行に当てて皮膚を傷つけないようにしましょう。爪は深爪にならないように切っていきます。

6.肥厚している爪はニッパーの刃先を使用し、少しずつ切ります。肥厚している爪は1回で切れないため、複数回の訪問に分けて切ってください。

7.ゾンデで残りの角質を取り除きます。

8.爪切り後は、爪ヤスリを爪に対して一定の方向にかけ滑らかにします。やすりを強くこすると痛みの原因になるため弱い力でやすりをかけてください。

9.爪周囲をアルコール綿で消毒します。

爪切りはスクエアオフカットをしましょう。
スクエアオフカットは下記の3つが特徴です。
・爪の長さは指の先端の長さ
・爪の形は、先端が四角い形になるように切り、角にやすりをかける
・爪の両角を短く切らない

スクエアオフカットにすると、深爪にならないため巻き爪や陥入爪の防止が可能です。爪の角にやすりをかけることで皮膚を搔いたときの皮膚トラブルを軽減できます。利用者の皮膚を守るためにスクエアオフカットを実践してみてください。

ケアにも活用できる『iBow』
訪問看護で利用者の爪切りをする場合は、利用者の状況によって注意点や算定が異なります。毎回訪問する際に、利用者の爪の状況を確認するのは非効率です。

そこで爪切りの初回時に写真をとって保存すると、その後担当者が変わってもすぐに処置すべき内容が理解でき効率化できるでしょう。

『iBow』には「ファイル登録」があり、爪の写真を添付可能です。写真やファイルを紐づけして記録すると、ほかのスタッフが記録を見たときに分かりやすい記録になります。

また、訪問看護記録における観察項目や処置内容をステーションごとに設定して、スタッフと共有可能です。観察項目や処置内容を共有すると、統一したケアを提供ができるため、爪トラブルの早期改善につながります。

まとめ
今回は、訪問看護で爪を切る理由について解説しました。訪問看護で爪を切る理由は4つです。
・皮膚トラブルの予防
・爪トラブルの予防
・清潔保持・感染予防
・高齢になると自分で爪切りが難しい

爪を切ると、利用者の清潔保持や感染予防ができて、予防ができると利用者のQOLを保てます。

利用者に爪切りを頼まれたとき、観察をしたときに爪トラブルがあった場合は、利用者が安全に生活を送れるように実践してみてください。
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