訪問看護では看護師として身体的な異常をケアすることも大切ですが、同じくらい心のケアも大切になってきます。心のケアをするためには効果的なメンタルヘルスケアにつながるカウンセリング能力が必要となります。
今回はカウンセリングが必要な理由や看護師に必要なカウンセリングスキルを見ていきましょう。訪問看護師が持っていると良い資格も紹介しますので、ぜひ最後まで一読ください。
1訪問看護師にカウンセリング能力が必要な理由
1‐1利用者の心に寄り添える
1‐2自分自身のメンタルを保てる
1‐3給料アップ
2訪問看護におけるカウンセリングに必要なスキル
2‐1話を聞く力
2‐2問題を正しく把握できる力
2‐3言葉を伝えられる力
2‐4興味や関心を持つ力
2‐5学び続ける力
3訪問看護師が持っていると良い資格
3‐1臨床心理士
3‐2心理カウンセラー
3‐3メンタルケア心理士
3‐4臨床発達心理士
3‐5学校心理士
3‐6公認心理士
3‐7その他
4『iBow』無料勉強会
5まとめ
訪問看護師にカウンセリング能力が必要な理由
なぜ訪問看護師にカウンセリング能力が必要なのでしょうか。以下の3つがカウンセリング能力が必要な理由です。
・利用者の心に寄り添える
・自分自身のメンタルを保てる
・給料アップ
では1つずつ見ていきましょう。
利用者の心に寄り添える
心は傷などとは違い、目に見えないものです。訪問看護でメンタルケアをする場合は心に寄り添い、相手が望んでいることや困っていることを正確に把握することが必要となってきます。
なんとなくこれまでの経験で相手のニーズに対応するのではなく、心理学やカウンセリング技術を持って対応するとより正確にメンタルケアができるようになります。また心に寄り添ってケアに当たることで、これまで以上にケアの質自体も上がる可能性があります。
自分自身のメンタルを保てる
次に自分自身のメンタルヘルスが可能になります。訪問看護は1人で行動することが多く、緊張状態で看護を行っていることも少なくありません。
そのため自身のメンタルを正常に保っていなければ、プライベートに引きずってしまう人も多くいます。自分自身でケアをする方法がわかれば、メンタルを良い状態に保つことができるようになります。
給料アップ
しっかりカウンセリングできる技術を持ち合わせていることは、十分自分の価値になります。カウンセリングをきちんと行える技術は利用者との信頼関係に直結します。
利用者の満足度が高いことをきちんと評価してくれる事業所であれば、昇給する可能性も大いにありえます。
訪問看護におけるカウンセリングに必要なスキル
カウンセリングを学ぶ上で、どのようなスキルが必要なのでしょうか。カウンセリングに必要なスキルは以下の5つが考えられます。
・話を聞く力
・問題を正しく把握できる力
・言葉を伝えられる力
・興味や関心を持つ力
・学び続ける力
それでは1つずつ見ていきましょう。
話を聞く力
まずは話を聞く力が必要となってきます。看護をしていく中で「傾聴する」とよく言われますが、まずは相手の話をしっかり聴かないことにはニーズの把握はできません。
ただ話を聞くだけではカウンセリングにはならず、こちらから質問の仕方を工夫しながら話を引き出していきます。
問題を正しく把握できる力
話を聞いたり質問したりするだけではなく、そこから正しく問題点を把握する力がなければ解決には至りません。情報を分析して何が一番の問題なのか、優先順位はどこが高いのかなど把握する力が必要になってきます。
言葉を伝えられる力
傾聴して問題点を見つけることができれば、解決できる方向に進める必要があります。しかし利用者がどこが問題なのかわかっていないと意味がありません。
情報をしっかりと分析した後に、利用者がわかるように伝える力が必要となってきます。また年齢やこれまでの経験でどのような伝え方が良いのかを考えて伝えなければ、何も伝わりません。
伝える力がどの程度あるのかによって、これまでの情報収集から分析までの過程が活かせるかどうかが変わってきます。
興味や関心を持つ力
利用者の話を聞き情報を分析して、その結果を伝えるプロセスが完璧にできても、相手に関心や興味がなければ、心に寄り添うことはできません。興味や関心を持つことで、相手を知りたいと歩み寄ることができます。
近づくことで信頼関係にもいい影響を及ぼすため、さらなる信頼につなげることが可能です。
学び続ける力
常に学び続けることは専門職としてとても大切なことです。教科書だけでは全てのことはわからず、新しい知識や技術が発展するたびにアップデートしていかなくてはいけません。
知識量や技術力が豊富なほど、1人1人に適しているメンタルサポートを実行していくことができます。
訪問看護師が持っていると良い資格
それではカウンセリングを行う上で、持っていると良い資格を紹介していきます。
臨床心理士
臨床心理士は民間資格でありながらも、公認心理士が施行されるまでは最も一般的な資格でした。教育や福祉、産業などで活躍することができ、社会的信頼性もとても高い資格です。
できることは公認心理士と変わらず、公認心理士よりも合格率は高くなっているため、こちらを選ばれる方もいらっしゃいます。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは日本推進カウンセラー協会が認定している資格で、大学の心理学部やその他隣接する学部を卒業すると受験が可能です。
試験では理念や実践、心理学、精神医学など専門的な内容が出題されますので、しっかり知識を入れなければなりません。
メンタルケア心理士
メンタルケア心理士はメンタルケアカウンセラーの上位資格となっており、指定講座を修了し、こころの検定2級に合格しなければなりません。
段階を踏んでようやく資格登録が可能となるため、4カ月と長めの学習時間が必要となってきます。カウンセリングの基本から精神解剖生理学、精神医科学などを学ぶことができます。
臨床発達心理士
臨床発達心理士は子どもから大人まで幅広くサポートします。具体的には引きこもりや虐待などから発達障害や学習障害、自閉症など社会適応や老年期の問題に対応しています。
資格を取得するには大学で必要単位を取得し、二次審査まで受けなくてはいけません。
学校心理士
学校心理士は子どもだけではなく、学校生活に関わる教師や保護者に対してもメンタルサポートを行います。
学校関係で活躍が期待されて、幼稚園から高等学校、特別支援学校、特別学級などで活躍しています。資格としてはマイナーですが、発達障害やその保護者などを支援することがある訪問看護師は取得しておいてもよいでしょう。
公認心理士
最後に公認心理士です。心理学での国家資格は初の資格で、2017年よりスタートしているため注目を集めています。
大学および大学院で心理学を履修し、さらに実務経験が2年以上必要ということから、受験する段階でハードルがとても高い資格です。ハローワークや企業内での相談窓口、児童相談所など活動は多岐にわたります。
その他
その他にも、従業員対象の個別カウンセリングなどを行う産業カウンセラーやメンタルヘルス・マネジメント検定、認定カウンセラーなども存在します。
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無料勉強会を活用して、訪問看護についての知識を向上していきましょう。
まとめ
自宅に訪問して看護を行う訪問看護は身体接触する看護だけではなく、利用者としっかりと対話することが重要視されます。
カウンセリング技術を活用することで信頼関係が構築でき、他の看護技術の効果もアップさせることができます。スキルアップのためにもカウンセリング技術を身に着けておきましょう。