月初のレセプト請求業務は、とても忙しいですよね。ようやく終わったと安心していたら、翌月になって返戻通知が届いたことはありませんか?
レセプト請求は、提出してしまえば終わりではありません。請求した内容が審査機関によって厳しくチェックされます。そして、その請求が適正なものであるかどうかが判断され、適正でなければ返戻になるのです。
返戻をそのままにしておくと、給付金が支払われません。支払いがないということは、資金繰りに直結します。資金が不足すると、ステーション経営に大きく影響します。そのため、返戻通知の有無や、返戻後の再請求がとても重要です。
今回の記事では、返戻についての知識と、ステーションを経営する上で注意しなければならないことを紹介します。
目次
1返戻について
2返戻はどんなふうに来るの?
3「返戻は特にここが大変」ポイント
4返戻にならないために
4-1(1)必要箇所への入力漏れや誤入力
4-2(2)レセプトの計算誤り
4-3(3)同じ月に同じ請求書を提出している
4-4(4)当該受給者情報は受給者台帳に未登録
4-5(5)管理給付票の誤り
5iBowレセプト&加算について聞けるサポート
6まとめ
返戻について
レセプト請求した内容は、請求先の機関によって適正であるかどうか審査されます。介護保険であれば国民健康保険団体連合会、通称国保連が、医療保険であれば社会保険診療報酬審査支払基金が審査をします。
審査の結果、請求内容に不備があり報酬を支払うことができません。この場合は、レセプトがステーションに差し戻されます。これを返戻(へんれい)と言います。
介護保険の場合、ステーションはケアマネージャーから送られてくる提供票に沿って、サービスを提供します。提供したサービス実績元に、国保連へレセプト請求するのが一連の流れです。
ケアマネージャーは、ステーションや他の事業所がどのようにサービス提供したかを確認し、それを記録した給付管理票を国保連に提出します。
ステーションからのレセプト請求と、ケアマネージャーからの給付管理票を、照合して相違ないかを確認するのが国保連の審査です。ここで整合性が取れなければ、請求が適切ではないものと判断され、返戻が発生します。
返戻はどんなふうに来るの?
返戻がある場合、レセプト請求した翌月の5~6日頃に届きます。医療保険であれば、提出した訪問看護療養費明細書と返戻通知書が郵送で届きます。介護保険であれば「請求明細書・給付管理票返戻(保留)一覧表」が伝送で届きます。
一覧表には利用者の氏名、被保険者番号と返戻となった理由が記載されています。返戻となった原因の書類、原因となった書類のどこに誤りがあったのか、詳細に記載されているため、しっかりと確認することが重要です。一覧表の見方を覚え、誤りを早期に発見することで、再提出の作業を速やかに行えます。
「返戻は特にここが大変」ポイント
上記で述べたように、レセプト請求はケアマネージャーが提出した給付管理票と一致していることが必須です。そのため返戻が届いた際は、ケアマネージャーと連携をして対応する必要があります。
ケアマネージャーから給付管理票を送ってもらい、請求したレセプトと照合し相違点を探します。相違点があった場合、その原因は何なのかをケアマネージャーと確認し合わなければなりません。
担当のケアマネージャーが、多忙であったり、他のステーションともやり取りをしている場合は、確認作業がスムーズにいかない場合もあるため大変です。
返戻となったものは、再請求が必要です。再請求しない限り、支払いが発生しません。サービス提供したものの、支払いがされないとなるとステーション運営に大きく影響してきます。返戻理由を確認し、修正して必ず再請求の手続きを行いましょう。
再請求の方法は、レセプト請求と同様です。医療保険であれば伝送または郵送の普段行っている方法で、介護保険であれば伝送または磁気媒体での請求となります。
尚、最初に提出した請求用紙は戻されませんので、必ず新しく作成して提出しなければなりません。
返戻通知が届いたら、速やかに再請求のための作業をしましょう。通知が届いた月の10日までに再請求を行うと、再審査をされ、早ければその月末までに給付費が支払われます。10日を過ぎてしまうと、審査が翌月に持ち越されるため支払いも遅くなります。支払いが遅くなると資金繰りに影響するため、注意が必要です。
また、再請求を行う時期は、当月の請求作業で多忙な時期でもあります。再請求忘れや、新たな返戻の発生とならないよう、気をつけましょう。
返戻にならないために
ここでは、返戻になる原因の多いものを紹介します。基本事項ですので、しっかりチェックをして事前の対策につなげましょう。
(1)必要箇所への入力漏れや誤入力
事業所番号や利用者の生年月日、被保険者番号など、記載すべき事項は誤りなく入力しましょう。訪問看護指示書の期間も最新のものを記載します。
(2)レセプトの計算誤り
レセプト計算が誤っている場合は、当然不備として扱われます。請求するものですので、正しく計算し、提出しましょう。
(3)同じ月に同じ請求書を提出している
例えば、一度請求したものの訂正があり再請求した場合は2回目以降の請求は全て返戻となります。このような場合は、一度請求取り消し依頼を行い、依頼が承認されてから改めて訂正したものを提出しましょう。
(4)当該受給者情報は受給者台帳に未登録
月の途中で介護度が変更になったり、転居により保険者が変更になったりした場合に、利用者台帳の修正を忘れるとこのようなケースが発生します。利用者の保険情報が月の途中で変わる場合には注意が必要です。
(5)管理給付票の誤り
管理給付票が未提出であったり、記載内容に誤りがあれば返戻の対象です。しかし、請求が一旦保留という形になることもあります。保留機関に正しい給付管理票を提出することで、請求月に支払い手続きが行われます。
また、使用している保険と異なった保険で請求すると、返戻になります。介護保険を医療保険で請求した、またはその逆の場合です。利用者がどの保険でサービスを利用しているのか、把握しておくことが大事です。
訪問看護専用電子カルテiBowには、利用者情報を予め入力することにより、医療保険か介護保険かを自動的に判別するシステムがあります。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。(
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他にも、サービスの開始・終了日や各種書類の有効期限、公費の上限額の確認など、多くの作業が必要になります。確認事項が多く、煩雑ですがレセプト請求には重要です。
iBowレセプト&加算について聞けるサポート
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まとめ
今回の記事では、レセプト請求後の返戻についてお伝えしました。返戻になると、再請求の手間が増えたり、支払いが送れるため資金繰りへ影響したりする場合があります。資金繰りに影響すると、ステーション経営にも大きく関わってきます。
請求業務はとても複雑ですが、一つでも返戻を減らすために、細かく丁寧に作業を行いましょう。
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