訪問看護において、新人研修は非常に重要です。
そこで今回は、訪問看護における新人研修について、取り扱うべき内容や指導方法について詳しく解説します。
目次
1 訪問看護において新人研修が必要な理由
2 訪問看護の新人研修でやるべきこと
2-1オリエンテーション
2-2就業規則についての説明
2-3マナー・接遇教育
2-4電子カルテ操作の説明
2-5介護保険・医療保険についての説明
2-6訪問看護師に求められる視点についての説明
2-7同行訪問
3 新人研修の注意点
3-1積極的にコミュニケーションを図る
3-2新人看護師が興味を引くような面白い内容にする
3-3目的・目標を明確にする
3-4レポートの書き方を指導する
3-5研修に必要なものや準備について詳しく説明する
4 新人教育・人材マネジメントには『iBow』
5 まとめ
訪問看護において新人研修が必要な理由
訪問看護でも、病院などと同様に新人研修は非常に重要です。その理由は、超高齢化社会において在宅ケアニーズが高まるなかで、訪問看護師不足が問題視されているからです。
確かに、訪問看護ステーションの数は年々増加しています。しかし、教育に十分な費用や時間をかけないために、経験が浅い看護師が多く、人材が不足するという問題が起きています。
今後ますます需要が高まるであろう訪問看護において、十分に知識・技術・態度を身に着け、最新のエビデンスを持って業務を遂行でき、成長し続けられる看護師を育成することが、課題であるといえるでしょう。
訪問看護の新人研修でやるべきこと
訪問看護の新人研修においてやるべきことを順に解説します。
オリエンテーション
はじめに、オリエンテーションをおこない、訪問看護ステーションの理念や運営方針、提供しているサービスの内容、1日の流れ、他職種との関わりなどについて説明します。
新人看護師が、その訪問看護ステーションの一職員であることを意識し、仕事の流れがイメージできることが重要なポイントです。
仕事の基本となる部分ですので、新人看護師が十分に理解できるよう、わかりやすい教育が求められます。
就業規則について
続いて、訪問看護ステーションの各種規則や賃金のしくみ、休暇、福利厚生など、労務管理に関することを説明します。
新人看護師は社会に出ること自体初めてですので、何も知らない状態です。説明不足によるトラブルを回避するためにも、丁寧に研修をおこないましょう。
マナー・接遇について
マナーや接遇に関する教育も忘れてはなりません。
接遇の基本を理解したうえで、在宅に訪問した際に、利用者や家族に合わせた適切な対応についても学んでもらう必要があります。
そして、電話対応マナーの学習も重要です。若い人の多くはメールやLINEでのやり取りはできるものの電話による連絡に慣れてないため、きちんと対応できない可能性があります。
特に就職したばかりの時期は、新人看護師はステーションにいる時間が長く電話に出る機会も多いはずですので、適切に対応できるよう指導しましょう。
電子カルテ操作について
電子カルテ操作や、Excel・PowerPointなど業務で利用するパソコンツールに関する教育も必要です。
新人看護師は、学生時代は紙媒体の記録を利用していることも多く、電子カルテの操作には不慣れです。
また、その際個人情報保護の重要性やセキュリティー対策に関しても指導しましょう。
介護保険・医療保険について
訪問看護においては、介護保険・医療保険に関する十分な理解が必要不可欠です。
新人看護師は学生時代に一通り勉強しているものの、業務に活用できるほどの十分な知識量があるとはいえない場合が多いでしょう。
介護保険・医療保険による訪問看護の違いや、介護保険・医療保険制度における訪問看護ステーションとしての役割について理解できるようなアプローチが必要です。
訪問看護師に求められる視点について
訪問看護師には、以下のような視点が必要です。
・生活、地域の中での看護の視点
・疾患や障害のレベルに合わせた看護の視点
・自己決定とインフォームドコンセントの視点
・利用者と家族のQOL向上を目指す視点
・権利擁護の視点
これらは一度教育したからと言ってすぐに身につくものではありませんが、1人の訪問看護師として自覚と責任を持って業務にあたってもらうためにも、訪問看護師に必要な視点について一通り頭に入れておいてもらうことが重要です。
同行訪問
説明事項が一通り終わったら、いよいよ同行訪問を開始します。
先輩看護師との同行訪問を通して、情報収集から観察力、アセスメント力、ケア実践能力を身につけていきます。
はじめからすべて完璧を目指すのは困難ですので、まずは利用者の全体像をイメージできることと、利用者の情報を把握し指導のもとで適切なケアを提供できることを目指しましょう。
また、同行訪問では、他職種連携のしくみや、在宅での安全・安楽な医療処置の提供、異常の早期発見と対処、緊急時の連絡方法についても学んでいきたいところです。
同行訪問をどのくらいの期間実施するかは訪問看護ステーションによって異なりますが、少なくとも新人看護師が利用者の情報収集からケア実践能力までを一通り身につけ、緊急時の連絡方法や対処方法が1人で実践できるレベルになるまでは、同行訪問をした方が安全でしょう。
新人研修のポイント
新人研修においては、いくつかのポイントがあります。
積極的にコミュニケーションを図る
教育者が新人看護師に対して一方的に話をするのではなく、できる限り新人看護師とのコミュニケーションを重視しましょう。
なぜなら、若い人は、慣れていない相手や目上の人とのコミュニケーションが苦手であることも多いからです。
現場に出てから利用者や家族とのコミュニケーションにつまずかないようにすることが大切です。
新人看護師が興味を引くような面白い内容にする
研修を実りあるものにするためにも、研修内容は新人看護師が興味を引くような面白い内容にしましょう。
つまらない内容だと、研修の内容に関する印象が薄くなり、知識として残らない可能性があるからです。
一方的に教育するのではなく、新人看護師自身が楽しく学べるようなサポートが理想的です。
目的・目標を明確にする
新人研修では、目的や目標を明確にし、教育者・新人看護師双方が共通理解しておくことが重要です。
どのような姿を目指すのか、なにを理解するべきなのかということをはじめにきちんと伝えてから研修をはじめれば、新人看護師も聞く気を持ってくれることでしょう。
レポートの書き方を指導する
研修後にはレポートの提出を求めることもあるでしょう。その場合は、レポートの書き方についても事前に指導が必要です。
新人看護師は、学生時代にレポート作成の経験があるはずですが、社会人としてレポートを書くのは初めてなはずです。
社会人におけるレポートは正式な文書となりますので、様式の使い方や構成、文字数など基本的な部分から説明する必要があります。
研修に必要なものや準備について詳しく説明する
研修に必要なものや事前準備があれば、詳しく説明しておきましょう。
スムーズに研修をおこなうためにも、必要事項の説明を怠らないことが大切です。
新人教育・人材マネジメントには『iBow』
新人教育や人材マネジメントをおこなう際には、訪問看護専用電子カルテシステム『iBow』がおすすめです。
『iBow』では、目標管理や業務の進捗状況の確認、提出書類の確認、リスト管理や利用者状況の管理ができ、訪問看護ステーション内で共有できますので、新人看護師の研修の進捗具合や課題提出の有無、同行訪問の回数などについてスムーズに把握できます。
まとめ
今回は、訪問看護における新人研修の必要性について解説しました。
今後需要が高まっていく訪問看護業界において地域に貢献できる看護師を育成するためには、新人研修が重要です。新人の立場に立った指導を心がけましょう。
また、教育を効率的・効果的におこなうためにも、『iBow』を活用しましょう。
研修カリキュラムに関しては、
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