訪問看護師は、看護師にとって自由な働き方を選択しやすいので人気があります。自由な働き方の一つに、直行直帰という働き方が挙げられます。直行直帰とは、どのような働き方なのでしょうか。
今回は、直行直帰を導入するか悩んでいる管理者や、直行直帰という働き方について知りたい方のために、訪問看護における直行直帰についてのメリットや注意点などについて解説します。直行直帰に役立つシステムについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1直行直帰の働き方はできるの?
2直行直帰のメリットとは
2-1プライベートの時間が確保できる
2-2ウィルス感染のリスクが低下する
2-3ガソリン代が節約できる
3訪問看護の直行直帰の注意点
3-1看護について話し合う機会が減る
3-2不安やストレスが大きくなる
3-3物品の在庫に注意する
4直行直帰の活用に『iBow』
5まとめ
直行直帰の働き方はできるの?
直行直帰とは、訪問看護ステーションから利用者宅へ訪問するのではなく、訪問看護師が自宅から直接利用者宅へ訪問し、訪問後は訪問看護ステーションに寄らず帰宅することを言います。
訪問看護では、利用者の自宅には車や自転車で訪問することが多いです。訪問するにあたって必要な物品がそろっていて、訪問時間にきちんと訪問することができるのであれば、自宅からの直行直帰が可能です。
さらに、電子カルテ用のタブレットやスマートフォンがあれば、自宅で情報収集をしたり、訪問記録を入力したりすることもできるので、より直行直帰がしやすくなるでしょう。
また訪問看護は、訪問看護師が利用者宅に訪問し看護を提供することで収益が発生しています。そのため、朝礼や終礼に訪問看護師が参加しなくても、訪問がきちんと行われていればステーションとしての売り上げは変わらないのです。
直行直帰のメリットとは
それでは、直行直帰のメリットについて紹介します。
プライベートを確保できる
直行直帰での大きなメリットは、訪問看護師がプライベートの時間を多く確保できる点です。実際の移動時間と訪問時間だけ拘束されるので、朝礼や終礼の時間を家庭の時間として使うことができます。訪問のスケジュールも、1日の最後の訪問を自宅から近い利用者宅の訪問に調整することで、移動時間の削減も可能です。
子育て中の看護師は特に、直行直帰によって子どもと過ごせる時間が増えるため、直行直帰できる事業所は働きやすいと感じるようです。プライベートが充実することで、精神的にも身体的にも楽に働くことができ、結果として事業所全体の業務の効率改善につながるでしょう。
ウィルス感染のリスクが低下する
訪問看護ステーションは小規模で運営している事業所が多いです。介護給付分科会の「訪問看護のサービス提供の在り方に関する調査研究事業(速報値)」によると、5人以下で運営している事業所が最多となっています。そのため訪問看護師が感染症にかかって出勤停止となると人手不足となり、ステーションにとって大きな負担となってしまいます。
直行直帰で訪問を行うことにより訪問看護師同士の接触の機会を減らせるほか、通勤で公共交通機関も使わなくて良いため、感染予防に効果的です。看護師同士での感染リスクが下がるため、ステーションから誰も訪問に行くことができないという事態を回避することができます。
出典)介護給付分科会-介護報酬改定検証・研究委員会「(5)訪問看護のサービス提供の在り方に関する調査研究事業(速報値)」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000182797.pdfガソリン代が節約できる
直行直帰だと、訪問前後の事業所への移動がないため、社用車のガソリン代の節約にもつながります。利用者宅の近くに住んでいる看護師が訪問できるようにスケジュールを組めると、より経費削減になるでしょう。
訪問看護の直行直帰の注意点
訪問看護における直行直帰にはメリットがたくさんありますが、一方でデメリットもあります。具体的にどのようなデメリットがあるのか解説していきます。
看護について話し合う機会が減る
直行直帰をしていると、他の訪問看護師とのコミュニケーションが減ってしまうため、利用者の看護について話し合う機会が減ってしまう恐れがあります。
対策としては、昼休みやオンラインを活用してカンファレンスを行うのが良いでしょう。利用者に安全な看護を提供するために、管理者と訪問看護師が、訪問の介入状況や利用者の状態を情報共有できるように体制を整えておきましょう。
不安やストレスが大きくなる
直行直帰で他の訪問看護師とコミュニケーションを取れないことで、不満や不安がたまってしまうこともあります。看護師同士のコミュニケーションは、利用者の情報共有だけではなく、看護師のストレス解消や団結力を高めるためにも重要です。
そのためステーションで直行直帰を取り入れる場合には、管理者は看護師が安心して働くことができるように、様子をこまめに気にかけるようにしましょう。
まだ訪問に慣れていない新人看護師は同行訪問を行ったり、社内チャットで管理者とすぐに連絡が取れるようにしたりしておくなど、訪問看護師が安心して訪問できるようにフォロー体制を整えておきましょう。
物品の在庫に注意する
ステーションに寄らず直行直帰する場合は、訪問前にステーションで物品を補充することができません。そのため、ステーションに戻った際に、次の訪問時に必要な物品などをあらかじめ準備しておく必要があります。
訪問時に必要な物品がなくて慌てないよう、自己管理や事前の準備が大切になってきます。利用者に渡す訪問看護計画書などの書類も、事前にしっかり確認するようにしましょう。
直行直帰の活用に『iBow』
訪問看護ステーションで直行直帰を導入するためには、訪問看護師が自宅でもカルテ情報を確認したり、看護記録を入力できたりする必要があります。そこで効果的なのが、訪問看護専用電子カルテ『iBow』です。
訪問看護専用電子カルテ『iBow』はタブレットでも使用することができるため、訪問看護師にタブレットを貸し出しすることで、ステーションに寄らなくても自宅で訪問前の情報収集が可能です。訪問看護記録の入力もタブレットでできるため、訪問後にステーションに戻って記録を入力する必要もありません。
『iBow』に入力した看護記録はリアルタイムで共有されるため、他の訪問看護師が記録を閲覧することもできます。そのため、複数の訪問看護師が直行直帰でステーションに寄らない場合も、利用者の情報は共有することができます。
また『iBow』は、看護記録の入力だけでなく、利用者の基本情報の閲覧や計画書の作成も可能です。『iBow』ではテンプレートがあらかじめ設定されているため、看護記録の入力も簡単に行うことができます。
『iBow』を導入することで業務が効率化され、訪問看護師の直行直帰が可能になり、ライフスタイルに合った働き方ができるようになるでしょう。
まとめ
今回は訪問看護における直行直帰について解説しました。直行直帰は、訪問看護師のプライベートの時間を確保できるだけでなく、訪問看護ステーションにとってもメリットがある働き方です。
訪問看護専用電子カルテ『iBow』は、タブレットとして持ち歩くことができるため、訪問看護師の直行直帰に効果的です。ぜひ『iBow』を取り入れ、看護師にとって働きやすい環境を作ってみてはいかがでしょうか。