医療業界では、どのスタッフが看護ケアにあたっても質を保ったケアを提供するために、マニュアルが重要です。
今回は、訪問看護に必要なマニュアルについて解説します。
目次
1 マニュアルはなぜ必要?
2 訪問看護におけるマニュアルとは
3 訪問看護におけるマニュアル作成のタイミングとは
4 訪問看護で準備しておくべきマニュアルとは
4-1事業所運営マニュアル
4-2在宅看護マニュアル
4-3暴力等対策マニュアル
4-4災害時対応マニュアル
4-5感染対策マニュアル
4-6接遇マニュアル
4-7社用車運用マニュアル
5 訪問看護のマニュアル作成には『iBow』
6 まとめ
マニュアルはなぜ必要?
マニュアルとは、業務の手順や方法などについて体系的にまとめたものです。
訪問看護ステーションをはじめとした医療現場においては、日々進化する医療に関する知識や技術に対応し、利用者や患者により良い医療を提供するためにマニュアルが欠かせません。
マニュアル作成時には、「誰が」「どこで」「どのように」「何をする」など、5W1Hについてわかりやすく記載しておくことで、スタッフ間で業務の統一ができ、業務スピードの向上や看護ケアの均一化を図ることができるでしょう。
訪問看護におけるマニュアルとは
訪問看護ステーションにおいては、スタッフによって経験年数や経験領域が大きく異なることもあるでしょう。そのため、スタッフによって認識や基準が異なっていることも考えられます。
そこで、訪問看護におけるマニュアルは、経験年数や領域に関係なく、誰が見ても同じように看護ケアを実践できることを目的に作成する必要があります。利用者は訪問看護師を選ぶことはできませんので、マニュアルを通して業務にあたるすべてのスタッフが一貫した看護サービスを提供することが訪問看護の使命であるといえるでしょう。
訪問看護におけるマニュアル作成のタイミングとは
訪問看護ステーションにおいては、立ち上げの段階で、必要最低限のマニュアルは整えておくことをおすすめします。
とはいえ、開所準備をしながらすべてのマニュアルを完璧に整えることは難しい可能性もあります。そして、日々の業務のなかでマニュアルのとおりに業務が遂行できないことも出てくることでしょう。開所前に完璧なマニュアル作成をめざすのではなく、開所後実際に業務を進めるなかでマニュアルの見直しを行い、徐々に整備していきましょう。
また、インシデントやアクシデントなどのトラブルが発生した際にも、マニュアルの作成や見直し、修正を行う必要があります。トラブルの原因を追及し、今後同じようなトラブルが発生しないよう、ステーションとして具体的な方法をマニュアルに追加していきましょう。
訪問看護で準備しておくべきマニュアルとは
訪問看護ステーションにおいて必要になるマニュアルについて解説します。
事業所運営マニュアル
事業所運営マニュアルは、訪問看護ステーションの管理や運営方法についてまとめたものです。
ステーションのルールや規律、就業規則などについて記載しておきましょう。規律は細かく定めておけばおくほど、スタッフ間のトラブルを減らすことにもつながるでしょう。有給休暇の取得方法や育休・産休の取得方法、オンコール担当時のルールなどについてもまとめておきます。
在宅看護マニュアル
在宅看護マニュアルは、利用者に提供する看護技術や、在宅で操作する医療機器の取り扱いについてまとめたマニュアルです。
病院やクリニックでの勤務の場合、看護技術などについて疑問点や不安点があれば同じ現場にいる他のスタッフに確認することができますが、訪問看護の場合は看護師1名で訪問することが多いため、より一層マニュアルを充実させておく必要があります。
服薬管理や点滴管理、排泄管理、食事介助、呼吸管理など、在宅医療において必要となる看護技術や医療機器の取り扱いに関しては、どのスタッフが読んでも同じケアが提供できるようなマニュアルの作成が求められます。
暴力等対策マニュアル
訪問看護の現場においても、利用者や家族から暴力を受ける可能性は否定できません。また、病院などと異なり他のスタッフなどを頼ることができない在宅での暴力となるため、訪問看護師は自分の身を守りながらも、冷静に、かつ正しい対応をとる必要があります。
そのような事態に備え、暴力等対策マニュアルの作成をおすすめします。マニュアルには、暴力の定義や暴力発生時の対応方法、警察をはじめとする各種相談窓口などについてまとめておきます。
そして、暴力等対応マニュアルについてはスタッフ一人ひとりが内容をある程度頭に入れ理解しておくことが望ましいでしょう。いざという時に自分を守れるよう、マニュアルの周知を徹底しましょう。
災害時対応マニュアル
災害時対応マニュアルは、地震や水害など災害発生時の対応方法についてまとめたものです。
災害発生時の連絡方法や利用者への備えなどを定細かく定め、全てのスタッフが普段から内容を理解しておくことが重要です。マニュアルを作成したら、災害時を想定したシミュレーション教育などもあわせて行えるとよいでしょう。
感染対策マニュアル
感染対応マニュアルは、ステーションがおこなうべき感染対策についてまとめたものです。近年では新型コロナウイルス感染症の拡大により、訪問看護ステーションにおいてもより一層徹底した感染対策が求められるようになっています。
適切な個人防護具の使用や、在宅で提供する看護ケアにおける感染予防対策などについてまとめておくと、日々の業務に役立つことでしょう。
接遇マニュアル
接遇マニュアルは、訪問看護師に求められるマナーについてまとめたものです。
訪問看護においては、利用者の自宅にお邪魔してケアを提供することになりますので、よりマナーが重要視されやすいです。万が一、利用者や家族へのマナー違反があれば、サービスの利用を打ち切られてしまう可能性もあることも覚えておきましょう。
また、利用者や家族だけでなく、ケアマネージャーや医師など他職種と関わる際にも社会人として節度ある対応が求められます。
ステーション全体として望ましい対応を考え、マニュアルにまとめておきましょう。
社用車運用マニュアル
社用車を利用することが多い訪問看護においては、社用車運用マニュアルも欠かせません。
このマニュアルには、ガソリン給油時の支払い方法や車両点検時期について、また冬季のタイヤ交換などについて記載しておきましょう。
また利用者宅付近に車を駐車する際には、警察署が定めるルールに従う必要がありますので、正しい駐車方法についても記載しておくとよいでしょう。
訪問看護のマニュアル作成には『iBow』
訪問看護ステーション立ち上げの際は、マニュアル作成以外にも準備しなければならないことが山ほどあり、負担が大きいことでしょう。
そこでおすすめしたいのが、訪問看護専用電子カルテシステム『iBow』。『iBow』には、訪問看護ステーションの新規開業をトータルでサポートする「新規開業パーフェクトコース」が搭載されており、開業までに知っておきたい訪問看護に関する6つのセミナーがいつでも見られ、マニュアルの作成に役立ちます。また、書類テンプレートも利用できます。
まとめ
今回は、訪問看護におけるマニュアルについて、作成のタイミングや種類を解説しました。
さまざまなスタッフが勤務する訪問看護ステーションにおいて、利用者に統一したケアを提供するためには各種マニュアルが欠かせません。
『iBow』の新規開業パーフェクトコースを活用し、マニュアルを作成していきましょう。