IT訪問看護
2026年10月25日(日)
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No243.訪問看護における生産性向上について

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No243.訪問看護における生産性向上について

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近年、働き方改革により職員のワークライフバランスが求められたり、消費構造の変化による生産性向上が求められたりしています。そのため、訪問看護事業においても生産性の向上が重要となっています。

そこで今回は訪問看護の売上を上げたいと考えている方のために、訪問看護における生産性向上と具体的方法について説明します。生産性向上に役立つ便利なツールについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次
1生産性向上と業務効率化との違い
 1-1生産性向上とは
 1-2業務効率化とは
 1-3生産性向上を目指すメリット
2訪問看護における生産性向上とは
 2-1現状の把握
 2-2業務の選定
 2-3アウトソーシングの検討
3訪問看護における生産性向上事例
 3-1訪問看護ステーションのサテライト拠点を作成
 3-2ICTの有効活用
4『iBow』の紹介
5まとめ

生産性向上と業務効率化との違い
それではまず、生産性向上と業務効率化はどのように違うのかについて説明します。

生産性向上とは
生産性向上とは、保有している資源(人材・物・資金)を有効活用し、より少ない資源で大きな成果を生み出すことです。生産性が向上することによって企業は営業利益を上げることができるので、今後の展望を見据えることができます。

業務効率化とは
対して業務効率化とは業務の無駄を改善するための対策のことで、業務効率化により業務の達成速度が上がったり、一人当たりの業務負担が減少したりします。業務効率化は業務に対する対策であるため、生産性向上に関する対策の1つとも言えます。

生産性向上を目指すメリット
それでは次に、生産性向上を目指すメリットを紹介します。1つ目は職員のワークライフバランスの改善です。生産性が上がることで職員の残業が減り、結果として職員のモチベーションの向上につながります。そうすることで、職員の離職防止にもつながります。

2つ目はコストの削減です。生産性向上と無駄なコスト削減は同義ともいえるでしょう。光熱費や物品費、残業代などのコスト削減ができれば、その浮いたコストを労働環境改善や職員の給料改善に充てられます。事業としての将来性を考えるうえでも生産性向上は避けて通れません。

3つ目は少子高齢化による人口減少への対応です。少子高齢化が進んでいる日本では、今後労働人口が減少してしまうことが危惧されています。生産性が向上していない事業は人材不足になり、結果として赤字経営になり廃業してしまう危険性もあります。最低限の職員数で最大限のサービスを提供する必要があるため、生産性の向上が求められます。

4つ目は労働競争力の向上です。同業種との差をつけるためには、生産性の向上が欠かせません。例えば事業所の規模が小さかったとしても、生産性が十分であれば問題ない場合もあります。今の日本の労働生産性は国際的に見ても低いと言われており、国際的な面で見ても生産性の向上が必要だと言われています。

訪問看護における生産性向上とは
近年の医療業界では、入院日数の短縮化、在宅医療の推進などにより訪問看護の需要が高まっています。一方で、少子高齢化による看護師不足も懸念されています。そのため訪問看護市場においても生産性の向上が求められているのです。以下では、生産性向上のための具体的な方法について紹介します。

現状の把握
まずは、職員の労働時間、人件費、収支、収益構造など現状の把握を行います。現状把握ではマニュアルやフローチャートを確認したり、物品原価などの情報を確認したりする必要があります。現状を把握することは自社の生産性の把握に繋がり、今後の課題解決に重要です。

業務の選定
現状と課題を把握したら、必要な業務と不要な業務に振り分けます。無駄な業務はないか、職員の負担が大きすぎる業務はないかなどを確認し、業務改善を検討します。業務の見直しを行うことで職員に余裕が生まれ、より良いサービスの提供が期待できます。

アウトソーシングの検討
業務改善を検討したら、その中でアウトソーシングできる業務があればアウトソーシングを依頼しましょう。例えば会計業務や事務作業、IT運用などは多くの業者がサービスを展開しています。自社の職員が業務を行うより費用が抑えられたり、質が向上したりする場合は導入を検討しましょう。

訪問看護における生産性向上事例
日本看護協会では、2022年度重点事業「看護職の働き方改革の推進」において、看護業務の効率化と生産性向上のための支援を実施しています。

その支援のうち、看護職が勤務している医療機関等の看護業務効率化のための対策事例を募集している「看護業務の効率化先進事例アワード2021」というものがあります。ここから、実際に生産性向上に効果があった取り組み内容例を紹介します。
参考)公益社団法人 日本看護協会「令和3年度厚生労働省補助金事業 看護業務効率化先進事例集・周知事業報告書」
訪問看護ステーションのサテライト拠点を作成
本拠点のステーション以外に、サテライト拠点を作成します。行政との連携や会計業務は本拠点で行い、サテライト拠点では訪問実績を積んでいくことにより、無駄な人件費の削減と新人看護師の業務負担軽減が可能となりました。

また、看護師の雇用を最低限にしたことで人件費の削減だけでなく看護師の専門性の発揮にもつながりました。結果としてサテライト拠点の作成により、地域の利用者に提供できる訪問看護の質を高めることできました。

ICTの有効活用
サテライト拠点を作成するにあたって、本拠点との情報共有を効率的に行うためにもICTの導入が効果的です。紙媒体のカルテだと、訪問前後にステーション情報の確認や看護記録の記載を行わなくてはいけません。ICTを利用することによってどこからでもカルテにアクセスすることができるため、移動時間と記録時間の削減ができました。

『iBow』の紹介
公益財団法人日本訪問看護財団の「訪問看護アクションプラン2025」では、訪問看護業務のICT化による生産性の向上が求められています。ICTによる業務効率化により、訪問看護の質も高まると考えられています。

訪問看護専用電子カルテ『iBow』は、紙媒体でのカルテと比べて約30分の業務時間短縮が可能です。実際の訪問看護では、訪問前に利用者の情報を把握したり、訪問後に看護記録を作成したりするため、訪問時間以外にも業務を行っている時間が多くあります。

『iBow』はタブレットですべての情報を確認することができるだけでなく、どこでも看護記録の作成を行うことができます。さらに、各帳票とも連動しているためわざわざ転記する必要がなく、書類作成の時間を短縮できるため生産性向上につながります。

訪問前後の業務時間を短縮することにより、訪問看護師一人当たりの訪問件数を増やすことができたり、訪問看護師のワークライフバランスを充実させ離職を防いだりできるため、結果としてステーション全体の経営状況に良い効果をもたらしてくれます。

まとめ
今回は訪問看護における生産性向上とその具体的方法について説明しました。ステーションの生産性が向上することは、事業としての経営状況はもちろん、職員の心身にも良い効果が期待できます。訪問看護事業の生産性向上を考えている方はICTを有効活用してみましょう。
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