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2026年10月25日(日)
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No234.訪問看護におけるプライマリーナーシングとは?

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No234.訪問看護におけるプライマリーナーシングとは?

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看護の現場では、プライマリーナーシングやチームナーシング、モジュールナーシングなどさまざまな看護様式が用いられています。

訪問看護では、病院などと比べてスタッフ数が少ないため、プライマリーナーシングを採用しているステーションもあるようです。そこで今回は、訪問看護におけるプライマリーナーシングについて、その概要やメリット・デメリットを解説します。

目次
1 プライマリーナーシングとは
2 プライマリーナーシングとチームナーシングの違い
3 プライマリーナーシングのメリット
 3-1 1人ひとりに寄り添った看護が提供でき、利用者の安心感が得られやすい
 3-2 やりがいや達成感が得られやすい
 3-3 得意分野を活かせる
4 プライマリーナーシングのデメリットとカバー方法
 4-1 業務負担が偏ってしまうことがある
 4-2 看護の質に差が出る可能性がある
 4-3 オンコール時の対応が把握しにくい
5 訪問看護では『iBow』を活用した情報共有を
6 まとめ

プライマリーナーシングとは
プライマリーナーシングは、1人の看護師が1人の患者・利用者を担当し、看護計画の立案や実施、評価に関して責任をもつ看護方式です。病院などにおいては患者が入院してから退院するまでを1人の看護師が担当しますが、訪問看護においては、利用者の訪問看護開始時から1人の看護師が担当します。

プライマリーナーシングの大まかな流れについても解説します。

担当看護師の決定
利用者から訪問看護利用の申請があったら、まず担当看護師を決定します。利用者の状況や重症度、看護師の経験年数などを総合的に考慮し、担当看護師を選定します。

看護計画立案
担当看護師は、利用者に関する情報収集を行いアセスメントした後、看護計画を立案します。その際、利用者や家族に看護計画の開示と同意取得も行いましょう。自分が担当看護師であることを伝えるところから、利用者や家族との関係性が始まります。

看護の実施
看護計画に沿って、看護を提供します。基本的には担当看護師が行いますが、勤務の都合上などにより必ずしも担当看護師が訪問できるとは限りません。その際には他の看護師が担当看護師に代わって看護を担当します。

評価・看護計画の修正
看護計画は定期的に見直しと評価を行い、利用者の状態に変化があった際など必要に応じて修正します。

プライマリーナーシングとチームナーシングの違い
プライマリーナーシングとチームナーシングはいずれもわが国においてよく採用されている看護方式ですが、両者はまったく異なる看護方式です。

プライマリーナーシングが1人の看護師が1人の利用者を継続して担当する看護方式であるのに対し、チームナーシングでは看護スタッフを2つ以上のチームに分け、それぞれのチームで一定の利用者を受け持ちます。チームにはリーダーやサブリーダーを配置し、経験年数や得意分野などが異なるさまざまな看護師をまとめながら、チームで責任を持って看護にあたります。

そのため、プライマリーナーシングと比較すると、看護の質が一定に保たれやすいことや、経験の浅いスタッフをフォローしながら教育できることなどが特徴です。

また、日本独自の看護方式に「モジュールナーシング」もあります。これは、プライマリーナーシングとチームナーシングの利点を取り入れて作られており、看護スタッフを2つ以上のチームに分けた後さらに数名ずつの小さなモジュールに分け、そのモジュールごとに利用者を担当する方式です。

プライマリーナーシングのメリット
ここからは、プライマリーナーシングのメリットについて解説します。

1人ひとりに寄り添った看護が提供でき、利用者の安心感が得られやすい
プライマリーナーシングの最大のメリットは、一貫した看護が提供でき、利用者との信頼関係を築きやすいことでしょう。

訪問看護では、数か月から数年にわたる関わりとなることもあります。1人の看護師が継続して利用者と長く深く関わりを持つことで、細かな変化に気付きやすくなり、利用者の安心感も得られやすいと考えられます。利用者の立場になって考えてみても、訪問の度に異なる看護師が来るよりも、毎回気の知れた看護師が来た方が安心できることでしょう。

やりがいや達成感が得られやすい
やりがいや達成感を得られやすいことも、プライマリーナーシングのメリットであるといえます。

利用者や家族の意向を正しく汲み取り、寄り添った看護を自ら主体的に提供することで、大きなやりがいや達成感が感じられるものです。これも、利用者や家族との信頼関係があってのことでしょう。

得意分野を活かせる
訪問看護ステーションのスタッフは、経験年数も得意分野も人によって大きく異なります。そのため、利用者の担当看護師を決める際には、看護師の得意分野などを考慮することも少なくありません。

たとえば、小児科経験のある看護師が小児の利用者を受け持つ、皮膚・排泄ケアが得意な看護師がストマのある利用者を受け持つなど、プライマリーナーシングではそれぞれのスタッフが得意分野を活かして活躍できます。その結果、専門性の高い看護の提供にも繋がります。

プライマリーナーシングのデメリットとカバー方法
一方、プライマリーナーシングにはデメリットもあります。3つのデメリットと、それぞれに対するカバー方法について解説します。

業務負担が偏ってしまうことがある
プライマリーナーシングでは、看護師の経験などによって担当を決めるため、重症利用者が重なった際や新人看護師が入職してくる時期などでは、どうしてもあるスタッフに業務の負担が偏ってしまうことがあります。

業務負担の偏りは、看護師のモチベーション低下や疲労に繋がってしまう可能性があります。そのため、重症患者が重なった際には複数名のスタッフを担当にする、受け持ち看護師を変えるなど、臨機応変な対応が求められます。

看護の質に差が出る可能性がある
プライマリーナーシングでは基本的に1人の看護師が1人の利用者を継続して受け持つため、経験年数やスタッフの仕事の進め方などによっては、提供する看護の質に差が出てしまうことも考えられます。

とくに、経験の浅い看護師の場合、トラブルが発生した際や利用者に新たな問題が発生した際などには、その場では適切な対応ができないといったことも起こり得るでしょう。

看護師による看護の質の差はないに越したことはありませんが、そうはいっても全員が全員同じ看護を提供するのは難しいものです。

少しでも看護の質の差をなくすためには、カンファレンスにより情報共有を行うことや、経験の浅い看護師に対して積極的にフォローを行うことが重要です。プライマリーナーシングだからといって、担当看護師以外の看護師はまったく関わらなくてよいというわけではありません。定期的に情報共有を行い、さまざまなスタッフの意見を取り入れながらよりよい看護をめざす姿勢が大切です。

オンコール時の対応が把握しにくい
オンコール時や、担当看護師が休みの場合のトラブル発生時などの対応に困ることも、プライマリーナーシングのデメリットであるといえます。

訪問看護では、365日24時間いつ利用者から緊急で相談の連絡が入るかわかりません。担当看護師不在時に緊急相談があった場合には、他の看護師が対応しなければならず、困ってしまうこともあるでしょう。

このような事態を防ぐためにも、やはりカンファレンスを通じた情報共有が重要になります。とくに、新規利用者や状態に変化が起こりやすい利用者に関しては注意が必要です。トラブル時に担当看護師が不在であっても適切な対応ができるよう、日々スタッフ間の連携を心がけましょう。

訪問看護では『iBow』を活用した情報共有を
プライマリーナーシングでは、原則として担当看護師が利用者の看護にあたりますが、緊急時などには他のスタッフが対応する場合もあるため、情報共有が大切になります。

訪問看護での円滑な情報共有におすすめなのが、訪問看護専用電子カルテシステム『iBow』です。『iBow』では、入力された看護記録や観察項目などが一目でわかりやすく表示されるため、具体的かつ正確な情報共有が可能です。また、ICTを導入することで、記録類にかかっていた時間を短縮化できるため、空いた時間をカンファレンスなどの情報共有に充てることもできます。

訪問看護の情報共有において、電子カルテはもはや欠かせない存在であるといえるでしょう。

まとめ
今回は、訪問看護におけるプライマリーナーシングについて解説しました。

プライマリーナーシングでは、利用者に対してじっくり関わることで個別的で一貫した看護が提供できる一方で、担当看護師不在時に何かトラブルが発生してしまう可能性もあることを考えておかなければなりません。そのような場合に、どのスタッフでも適切な対応ができるよう、訪問看護専用電子カルテシステム『iBow』を活用した情報共有に取り組みましょう。

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